「カメラ初心者」から脱出したくないなら見ないでください。マニュアル操作編

基礎知識

あなたのカメラライフにスポットライトを充てる彦マルです!

Instagramで見るような心がワクワクする写真を撮ってみたい人に向けたカメラ撮影情報ブログです!カメラは、自分の好きな被写体を自分の好きなように撮影することができる、とても楽しい趣味です。

しかし、カメラの操作方法は複雑に見えてしまい、なかなか使いこなすのが難しく感じますよね。

特に「マニュアル操作」は、「シャッタースピード」「絞り(F値)」「ISO感度」の3つの設定を自分でコントロールする方法で、それぞれに関する知識がないと初心者にとってはハードルが高いものです。それぞれの知識に関してはそこまで難しいものではなく、理論も簡単です。その理論をもとに「マニュアル操作」を覚えると、写真の表現の幅が大きく広がります。

今回は、初心者カメラマンが絶対に覚えるべきマニュアル操作について、詳しく解説していきます。

■□「マニュアル操作」3大要素の基礎知識■□
前述したように、マニュアル操作をする上で「シャッタースピード」「絞り(F値)」「ISO感度」の知識は必要不可欠です。

○シャッタースピードとは
シャッターが開いている時間を表すものです。シャッタースピードが短いほど、シャッターが開いている時間が短くなり、動きのある被写体を止めて撮影することができます。逆に、シャッタースピードが長いほど、シャッターが開いている時間が長くなり、動きのある被写体をなめらかに表現することができます。
設定する時は、焦点距離と同じ数値が最低限ブレにくいと言われています。
例えば、≪50mm ➡ 1/50≫≪200mm ➡ 1/200≫
しかし、天候などによって設定すべきシャッター速度が変わりますのでその都度調整が必要です。特に夏の晴天時は「1/8000」など設定する必要も出てきますので、こだわった撮影をしない限りは「F値」「ISO感度」を調整してから設定しても良いです。

○絞り(F値)とは
レンズの開口部の大きさを表すものです。絞りが小さいほど、レンズの開口部が小さくなり、背景をぼかした写真になります。逆に、絞りが大きいほど、レンズの開口部が大きくなり、背景をくっきりとした写真になります。

また、絞りは明るさにも影響を与えます。絞りが小さいほど、明るい写真になり、絞りが大きいほど、暗い写真になります。そして、ボケの強弱にも影響します。

○ISO感度とは
カメラがどれだけ光を感知するかを表すものです。ISO感度を上げると、暗い場所でも明るい写真にすることができます。しかし、ISO感度を上げると、ノイズ(ざらつき)が発生しやすくなります。
設定する時の目安として
・晴天 ➡ 100
・曇り、雨 ➡ 400~800
・屋内(自然光有) ➡ 1000~
・夜、屋内(自然光無し) ➡ 2000~
※F値を「2.8」で設定した場合

これはあくまで目安なので、モニターを確認しながら実際の環境に合わせて調整してください。

それぞれを分かりやすく視覚化すると下の図のようになります。

これら3つの要素に共通するのは、最終的に「光を調整する」という事。これらを上手に使う事で自分の思い描く写真が撮りやすくなります。それについては、次の項目でご案内いたします。

◇◆マニュアル操作を覚えるメリット◆◇
マニュアル操作を覚えると、以下のメリットがあります。
・自分の思い通りの写真を撮ることができる
・被写体やシーンに合わせて、最適な設定をすることができる
・写真の表現の幅が広がる

自分の思い描く写真が撮れれば写真が楽しくなり、あなたの写真を見て感動してくれた人が友達になったり、思いがけない出会いもあるかもしれません。私自身、写真でまだ顧客がいない時に、私の写真に価値を見出してくれた方にお客様やご友人を何人も紹介をして頂いた経験があります。
写真の操作技術は画像データとしてすぐに結果が出ますので、自分の技術が今どこまで上がってるのか分かり、次に何をすればいいかも分かりやすいです。ですので、自分が次に何をすればいいのかという課題もすぐに見つかります。

◇◆オート操作のデメリット◆◇
オート操作は、カメラが自動で最適な設定をしてくれるので、初心者には便利です。
その反面、オート操作には以下のデメリットがあります。

・自分の思い通りの写真を撮ることができない
・被写体やシーンに合わせて、最適な設定をすることができない
・写真の表現の幅が狭まる
・一眼カメラの特性を活かした撮影が出来ない

せっかく一眼レフカメラ・一眼ミラーレスカメラを持っているのにオートのままではもったいないです。オートのままだと、スマホのカメラモードで撮ったものと大差ありません。

スマホのカメラモードも仕組は同じで「シャッタースピード」「絞り」「ISO感度」を自動で調整します。今ではタッチ操作で明るさを調整できますが、肝心の3要素が調整できないと平坦で奥行きがないものになってしまいます。
そして、一眼カメラの醍醐味であるレンズ交換で、セットでついてきたレンズ以外でも撮影ができます。単焦点レンズや望遠ズームレンズなど自分の気に入ったレンズで撮影することで独自性を発揮できます。
しかし、オート操作だとそのレンズが本来持つ持ち味を活かしづらい場面が多々あります。
焦点距離が長くなればシャッター速度を上げて「ブレを少なく抑える」とか、絞りを解放させて「背景のボケを強くしたい」など、オート操作では出来ない対応も可能にします。

なので、写真を楽しみたいという方には、是非ともマニュアルモード(M)の操作を覚えて欲しいです。

◇◆マニュアル操作の練習方法◆◇
マニュアル操作を覚えるには、まずは練習あるのみです。
まずは、「シャッタースピード」「絞り(F値)」「ISO感度」の3つの設定を、それぞれ単体で練習してみましょう。

・「シャッタースピード」を調整して、動きのある被写体を止めて撮影したり、背景をぼかした写真を撮る。
・「絞り(F値)」を調整して、背景をくっきりとした写真を撮ったり、ボケを活かした写真を撮る。
・「ISO感度」を調整して、暗い場所でも明るい写真を撮ったり、ノイズを抑えた写真を撮る。
ある程度、3つの設定を単体で使いこなせるようになったら、組み合わせて練習してみましょう。

例えば、「シャッタースピード」と「絞り(F値)」を組み合わせて、ボケと動きを表現したり、「ISO感度」を組み合わせて、暗い場所でも明るい写真にしたりしてみてください。

個人的に練習をするのに面白いと思うのは、神社仏閣です。神社仏閣には苔や砂利など細かいものがあったり、手水に噴水があれば「シャッタースピード」の実験も出来ます。もちろん神社仏閣で練習する際は、参拝客の邪魔にならないように十分気を付けて行ってください。
その他河原などもお勧めです。

◇◆ まとめ ◆◇
初心者カメラマンが絶対に覚えるべきマニュアル操作について、解説してきました。マニュアル操作を覚えると、自分の思い通りの写真を撮ることができるようになります。また、被写体やシーンに合わせて、最適な設定をすることができるようになるので、写真の表現の幅も広がります。

ぜひ、マニュアル操作をマスターして、写真の腕を磨いてください。

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